
梅雨に入り湿気の多い季節になってきましたね。補聴器は精密な電子機器ですので故障を防ぐためにも常日頃からのお手入れと外したときの保管の仕方が大切になってきます。
また、長時間直接肌に触れて使うものですので、衛生面にも気をつけなければなりません。
今回は補聴器のお手入れ方法と保管の仕方について説明します。
故障の原因で多いのは汗や湿気
補聴器の故障の原因で最も多いのが汗や湿気などの水分による故障です。(間違えて洗濯機で洗ってしまった、シャワーを浴びてしまったなどもたまにあります。)
最近は防水性能の優れた補聴器も多くなり、汗や湿気にも強い補聴器が増えて以前に比べると減ってはいるものの、故障の原因としては上位になっています。
耳の中は湿気が多い
実は耳の中は意外と湿気が多いのです。
最近ではイヤフォンを長時間使用していたら耳の中にカビが生えた(外耳導真菌症)なんてニュースもありましたね。
補聴器も通気の穴(ベント)が空いているものもありますが、耳の穴に入れて使用しますので、湿気がこもりがちになってしまいます。
もし使っていて耳の中がむず痒くなったりしたら、少し補聴器を外して耳の中の通気を良くしましょう。
補聴器のお手入れの仕方
補聴器の故障を防いで長く使う、また衛生面にも気をつけて使うためには日頃からのお手入れが重要です。
ブラシによる掃除
補聴器の音の出口に耳垢が付着したりすると音弱や故障の原因になります。
補聴器を使い終わったら付属のブラシで音の出口を下に向けてブラシをかけましょう。
補聴器クリーナーによるお手入れ
直接肌に触れる補聴器本体には汗・皮脂・ほこりなどの汚れが付着してしまいます。
補聴器クリーナーはナノ銀を配合していて、補聴器に付着した汗・皮脂・よごれ・雑菌をきれいに落とすことができるので、補聴器を衛生的に保ってくれる効果があります。毎日使う補聴器ですからきれいに使いたいですよね。
補聴器クリーナーのおすすめポイント
・ナノ銀配合による除菌・防菌(カビ菌など650種類の菌類に効果)
・消臭成分配合により気になるにおいも防ぐ
・静電気防止剤配合でほこりや汚れを防ぐ
・超極細不織シートで補聴器を傷めず細かな汚れもすっきり
・補聴器にやさしいアルコールフリー
補聴器の保管の方法
補聴器は精密な電子機器なので乾燥した状態で保管します。使用後は乾燥剤の入った乾燥ケースに入れて保管が基本になります。
乾燥剤の交換めやす
乾燥ケースに入っている乾燥剤(シリカゲル)も使用していると効果がだんだん薄くなってきますので、定期的な交換が必要になってきます。
使用していると中の青色の粒が赤色もしくは薄い紫色に変わってきますので、だいたい2~3ヶ月毎に1回の交換が目安になります。
除菌も乾燥も出来る電気式の乾燥機 D-Dry
フォナック社から発売されている電気式の乾燥機『D-Dry』はこれ1台で補聴器の保管・乾燥・除菌ができるので、衛生的にも補聴器だけではなくお耳にも優しい仕様になっています。
D-Dryのおすすめポイント
・乾燥剤を使用しないのでめんどうな乾燥剤の交換は不要
・温風対流によって補聴器をしっかり乾燥
・UV-Cライトによる除菌効果で感染症のリスクを軽減
・3時間の通常乾燥と6時間のじっくり乾燥のモード選択が可能
・乾燥後は自動でスイッチオフの安心設計
定期的に販売店でのメンテナンスを受けよう
日頃からのお手入れはもちろんですが、2~3ヶ月に一度は補聴器販売店での定期的なメンテナンスを受けることをおすすめします。
音のチェックや調整
補聴器から出ている音にひずみがないか、音量はしっかり出ているかなど音のチェックをしたり、音質の調整をおこなったりします。
耳垢防止フィルターの交換
耳穴式補聴器についている耳垢防止フィルターを交換します。このフィルターに耳垢が詰まっていたりすると、断音や音弱、音の歪みが出たり、場合によっては補聴器の故障につながります。
耳掛形補聴器のチューブ交換
耳掛形補聴器の導音チューブを交換します。
導音チューブは汗や皮脂などで変色したり硬くなったりと劣化してきます。弾力がなくなり硬くなると補聴器から外れたりして紛失の原因となったりします。
ウルトラバックで真空乾燥
強力な真空乾燥機を使い補聴器内部の湿気も取り除いてくれます。
まとめ
補聴器の故障を予防するためにも日頃からのお手入れと定期的なメンテナンスが大事と言うことがおわかりいただけたでしょうか。関東補聴器には全店に真空乾燥機が置いてありますので、気軽にメンテナンスにいらっしゃってください。