
初めて来店されるお客様に聞かれるのが、「補聴器ってどれくらいもつの?」って言うものがあります。中には買ったら一生もつものだと思ってたなんて声も・・。
補聴器は精密機械でもあり使っていれば経年劣化もありますから、一生もつということはありませんので、いつかは買い替えが必要になってきますよね。
そこで今回は補聴器の寿命は何年なのか?買い替えのタイミングはいつがよいかなどを解りやすく説明しますね。
補聴器の寿命は5年
一般的に補聴器の寿命は5年程度と言われています。これは補装具費支給制度で補聴器の耐用年数は5年と定められているところからきています。テレビや洗濯機など他の電化製品に比べると短い感じもしますが、スマホやパソコン、デジタルカメラなどの精密家電と比べるとだいたい同じようですね。
もちろんこれは1つの目安でありますので、使用頻度や使い方などでも変わってきますね。
液晶テレビ 6~7年
洗濯機 7~8年
パソコン 5~7年
デジタルカメラ 5~6年
Iphone 3年
補聴器を買い替える理由
補聴器を買い替える時の理由は補聴器の寿命だけではありません。音が出なくなったなど補聴器の故障やご自身の聴力や身体的問題、使用する環境などさまざまありますので紹介します。
補聴器が故障してしまった。
故障の原因もさまざまありますが、汗や湿気等による断音や感度の低下、異音や雑音の発生、プログラムボタンやボリュームの動作不良などがあります。故障が頻繁に出てくるようだと修理のたびに補聴器を預けなくてはなりませんし、修理金額もかさんでしまいますから新しく買い替えを検討したほうがいい場合もあります。
経年劣化で補聴器の感度が落ちている。
補聴器も工業製品ですので、年月が経つうちに製品の品質や性能が低下してきたりします。
補聴器のかたちが合わなくなってきた。
補聴器を使っていると毎日着けたり外したりすることで、オーダーメイドの補聴器や耳掛形補聴器のオーダー耳栓などの型に緩みが出てきて補聴器のかたちが合わなくなったりしてきます。また、体重の増減など身体の変化で耳内の形も変わってくることがあります。
補聴器は型が合わなかったり緩みがあるとピーピー音(ハウリング)の原因になってしまいます。
補聴器が古くなり修理不能となった。
補聴器もあまり古くなると修理用パーツが無くなったりして修理ができなくなることがあります。
補聴器の販売期間終了後5年間が修理部品の保有期間となっていますので、それを過ぎてしまうと補聴器の修理は受けられなくなります。(メーカーによって修理部品の保有期間は異なる場合があります)
補聴器を失くした。
一部の補聴器には紛失補償のついたものもありますが、補聴器を失くした場合は新しく買い替えなければなりません。
聴力の変化があり補聴器が合わなくなった。
補聴器には適応聴力範囲がありますので聴力に合わせて選びます。ご自身の聴力に変化があって使用中の補聴器では対応できなくなった場合は、現在の聴力に合わせて補聴器の買い替えを検討しなければなりません。
細かい操作が難しくなった。
小さい電池の交換作業が難しくなってきたり、ボリュームの操作ができなくなったなど使用している補聴器がうまく使えなくなったりした場合も簡単な補聴器や使い易い補聴器に買い替えるのもひとつです。
新製品が出た。
使用している補聴器より新機能が付いた補聴器や聞きやすい補聴器など性能のいい補聴器が発売された場合なども買い替え理由になりますね。
補聴器を買い替えることで問題点や不自由が解決することも
補聴器も日進月歩で年々進化していますので、新しい補聴器に買い替えることによってお使いの補聴器での問題点や不自由が解決できたり、簡単・便利になったりする場合もありますよ。
いくつか例をあげてみると
IPhoneと直接繋がる補聴器に買い替えることによって電話が聞き取りやすくなった。
充電タイプの補聴器に買い替えることによって細かい電池の交換も無く、電池を買いにいかないですむようになった。
補聴器を長持ちさせるにはお手入れが大事
補聴器を長持ちさせるには、補聴器販売店での定期的なメンテナンスと日ごろからの点検やお手入れ、保管の方法なども重要になってきます。
補聴器は身体に着けて使用するものなので、汗や皮脂、耳垢などが付着していたりしますので、使用が終わったらブラシなどでお掃除をし、乾燥ケースに保管をしてください。
また、2~3ヶ月に一度くらいは購入した補聴器専門店で定期的なチェックや点検メンテナンスを受けたほうがいいですね。
まとめ
補聴器の寿命は5年とお答えしましたがあくまでもひとつの目安です。5年以上と長くお使いになられている方もいらっしゃいます。身体の機能の一部として使う補聴器ですから日頃からしっかりメンテナンスをして下さいね。
関東補聴器では補聴器の定期的なメンテナンスも随時行っておりますので、お気軽にお越しください。
また、最新の補聴器の試聴体験もできますので、お使いの補聴器と聞き比べてみるなどお試ししてみてくださいね。